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2012年 09月 13日
9/3から9/7までACACで学芸員実習をさせていただきました、津内口と申します。
実習では、センターの現状やその歴史、学芸員の実際の業務を、資料を拝見させていただいたり、また、センターの皆さんと1日を共にすごし、さまざまな場面に同席させていただいくことで学ぶばさせていただきました。 報告が遅くなってしまいましたが、今回はその5日間のなかでも特に印象的だった、野村誠さんのワークショップの様子を振り返ってみようと思います。 9/7金曜日、この日、ACACに来てくれたのは篠田小学校2年生の皆さんです。 今回は、午前中にACACに生息する植物の葉を用いてフロッタージュを行い、それを組み合わせて”アACAに潜んでいそうな生物”をつくってもらいま した。 さまざまな植物や生き物に大興奮しながら、あっという間に個性ゆたかな生き物たちを作ってくれました。この作品は近日ACACに展示予定です。お楽しみに! そして午後からは、センターに滞在中のアーティスト・野村誠さんに特別ワークショップをしていただきました。アーティスト・イン・レジデンスを行っているACACならではのプログラムです。 ACACの原っぱに、鍵盤ハーモニカを持って集合です。まずは、野村さんの実演から。 私はこの実習中、何度か野村さんの演奏を聴かせていただきました。野村さんの手にかかると、見慣れ、聞き慣れているはずの楽器が特別なものになって、すてきな音楽を奏で始めます。 野村さんとの楽器との対面の瞬間はいつだって新鮮です。使い方を知らない楽器に初めて触れるときと同じように、その姿勢は慎重で繊細です。 そして、しばらくすると、どんな楽器でも、曲でも、野村さんの手にかかるといきいきしてくるのです。そして楽器に向かう野村さんもまた。 この日はユニークな演奏方法にくすくすと笑いがおきる場面も。こどもたちの目が、耳が、野村さんから離せなくなります。 「鍵盤をみなくても弾けるなんてすごい!」と子どもたち。 野村さんは「手とか歯とか、自分の体の一部は見なくても動かせるでしょ?楽器も一緒です。」と。 日々楽器の新しい演奏方法を発明しているという野村さん。今日はみんなで鍵盤ハーモニカの新しい演奏方法をみつけていくことになりました。 鍵盤を軽く押さえて息を吹き込んで不安定な音を出す演奏方法を教えてもらう事から始まって、超高速演奏大会をしたり、頭で弾いたり、黒鍵と白鍵の音を弾き比べてみたり、空に向かって弾いてみたり、息を鼻で吹き込んだり、しゃべりながら演奏したり。 野村さんのワークショップは子供たちとの会話です。頭で弾くのも、鼻で吹くのも、話しながら弾くのも全部、最初に始めたのはこどもたちです。それを野 村さんは見逃しません。 「それ、面白そうやね。あとでやってみよう」この言葉でこのワークショップは終始展開していきました。 頭で、鼻息で、空を見ながら、最後にはしゃべりながら。鍵盤ハーモニカが口と指以外の部分とも接触するようになり、楽器から目を離すことが出来るようになって・・・。 野村さんの手によって、知らず知らずの内に楽器がこどもたちの体の一部になっていきます。 楽器が体の一部になるということは、体から音楽が生まれていくということ。楽器によって拡張されたからだが音によってさらに拡大され、複数のからだと触れ合ってさらに巨大化していく。体から発せられた音楽は、かなり強力で、でもとっても心地のよいコミュニケーションツールになることを、本当に楽しそうに鍵盤ハーモニカで会話をする 野村さんと子供たちに、教えてもらったような気がします。 津内口
by acac-aomori
| 2012-09-13 11:30
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