カテゴリ
全体 2012夏AIR 2012淺井裕介展 | Asai exh 2011-2012版画WS 2011再考現学 2011中西信洋展 2011冬の芸術講座『日常の実践』 2010秋AIR 2010AIRツナガルシクミ 2010AIR_NIP 2009秋AIR 2010芸術講座『空間知覚』 acacの日々 AIRアーティスト情報 児童・園児たちの体験学習 学生サポーター AIRS(エアーズ) Buen's blog その他 未分類 最新のトラックバック
検索
タグ
再考現学
Re-Modernologio
24 OUR TELEVISION
Nadegata Instant Party
西尾美也
ASAI Yusuke
淺井裕介
Artist In Residence
ワークショップ
肌理と気配
acac tweets
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2012年 08月 07日
夏のアーティスト・イン・レジデンス「肌理(きめ)と気配」展が無事オープンしました。今回は写真、絵画、建築に音楽とその表現手法は本当に様々です。20世紀を代表する建築家ミース・ファン・デル・ローエによる「神は細部に宿る」ということばをキーワードに、論理だけでは語れない作品の細部に着目して見てみようという展覧会です。
The Artist in Residence exhibition "Sense and Texture (Kime to Kehai)" was open. The expression media is wide range from photograph, painting, architecture to music. One of the most important architect Ludwig Mies van der Rohe made the phrase "the god is in the Details" famous. It's the keyword of the exhibition. Please find the presence and hidden stories of each work. 展覧会場での作品の設置順にご紹介します。 We introduce the works. まずはアンニ・レッパラ 「心の奥底にある感情に触れる一瞬のイメージ」 アンニは自身をとりまく現実の風景に、人を配置したり、彼女が収集した写真の切り抜きをコラージュしたりと、様々な手法で状況をつくり込み作品化します。それらの写真を異なったサイズにプリントし展示室内に配置していきます。「森」を主要な素材に写真で空間をつくります。フィンランドから持参した過去の作品はアルミニウム板でマウントし、青森で撮影した写真は直接プリントしたものを壁に貼付けています。8月下旬まで滞在して制作を進め、展示も徐々に変化していくという滞在制作ならではの手法で作成しています。 Anni LEPPÄLÄ “The momentary images which get in touch with innermost feelings.” Many of images of Anni LEPPÄLÄ’s photography capture characteristic landscapes or interiors of Northern Europe. However you will find they are set up carefully by Leppälä. The woman in impressive dress striking a pose stands in the forest, a small object which is inserted into the real landscape, and the processed light turns the real landscape into the visional landscape. These images are open to the audience, and they will draw in its world inspiring uncanny feelings to the viewer. そしてassistant 「不変の構造体と、それを透過する常にゆらぎ変化する光の空間」 会場には《33年目の家》という彼らが現在設計を進めている住宅の一部分(2部屋)の構造体を設置しています。展覧会が終了したらこの住宅の部分は解体され奈良へと運ばれて、そこでその他の部分も含めて最終的に住宅として建築されます。この建築はその敷地が東大寺の隣接地という特別な場所に建つことだけでも、既に意味をもってしまうものなのですが、同時にそのつくられる過程も不思議なものとなっています。現在、ACACでなく仙台の東北大学でもこの住宅の別の部分がインスタレーションとして屋外に展示されています。 またACACにつくられたこの構造体にはガラスやフィルム、布に網など様々な素材が設置されています。外光が入ってしまうというこのギャラリーのどちらかというとマイナスポイントをかれらはポジティブに利用し、屋外に反射板や鏡などを設置して外部から太陽光を積極的に取り入れ、この建築を透かしてその影や光をギャラリーの壁面に投影させています。太陽光のほんの小さな変化でこの空間は劇的に変化していきます。ゆっくりと変化する建築空間をお楽しみください。 assistant “Fixed structure and changing phenomenon of the light and shadow.” The two structures set in the gallery are the parts of “House of 33 years" which would be scheduled to built in Nara in November. Reflected light from outdoor passed the glass and film put in the house to arise varied phenomenons of light and shadow. After the exhibition closed, they will take down the structures and transport all the materials to Nara. They also pick up another part of “House of 33 years" exhibited in Sendai on the way from Aomori to Nara. Then they finally reconstruct the house. it's really mysterious architecture. Which is moving; people or architecture? 法貴信也さん 「二本の平行線と、オイル転写によるネガポジ2点組のドローイング」 法貴さんは2本の筆を片手に箸のように持って線で絵を描きます。彼は通常や面として描かれることの多い油絵も2本の筆の平行線で描きます。曲線を描くとその2本の線はねじれたりします。また、力強い太い線がか細いかすれる線になっていったりと、画面上には無数の線があらわれます。落書きのような不思議なキャラクターも登場したりします。法貴さんの絵は落書きの延長線上のような、ずっと試して描いている感じがとても面白いです。オープニングトークの法貴さんの発言で興味深かったのは、「色鉛筆などは力強い筆圧で描くほど力強い線になるけれど、マジック(油性のペン)は強い筆圧で押し付けて描くとかすれたような何となくか弱い線になる。油絵もマジックと同じで、強く押し付けても強い線は表現できないので、油絵などのタブローと水彩や鉛筆などのドローイングでは線の描き方が全く異なる」という発言でした。 今回の滞在制作ではパウル・クレーも実践したオイル転写という技法に挑戦しています。裏面に黒い油絵の具を塗り込めた黒い紙を白い布の上に重ねて、その上から白いパステルで絵を描きいていきます。油絵の具は3日ほど乾くのに時間がかかるので、乾かないうちに重ねてしまうことでそれがカーボン紙のような役割をし、白い布に描いた部分の黒い油絵具が転写されます。そんなふうに2点組のネガポジの関係となる大小さまざまな計4点のドローイングを描いています。 HOKI Nobuya “A Liberty and a tenseness of the painting without hierarchy.” Hoki draws some images by a white pastel on the black paper which is lapped over the white cloth. Then the black images are transferred to the white cloth. These images unravel as soon as we almost identify it. The hierarchy on the surface of painting, like motif and background, line and form, and back and forth of the painting space is not fixed. The unbound paintings seem to have some liberty and sense of tension. 最後に野村誠さん 「畑や植物の根で様々な五線譜をつくって作曲、そして演奏」 作曲家の野村さんはほぼ初となる展示作品の制作に挑戦しています。今回は様々なユニークな手法で作曲を試み、それをドキュメントするような展示となっています。本当に自然体で生活と音楽や制作が一体となっている野村さんらしい滞在制作で、最近京都で農業をはじめたので青森でも農業をしたいというところからスタートし、畑をつくって作曲するというところまで至りました。幅8mくらいで約70mある雑草が生い茂っていた宿泊棟の屋上の40mを開墾し、五本の畝をつくって畑とします。この5本の畝を5線譜に、そこで育つ野菜を音符に見立て、畑自体を楽譜として、野菜の生長に応じて日々変化していく曲を作曲しています。野菜を植える位置はくじ引き(つまり音楽用語でいうとチャンスオペレーション)により決定しました。9月8日にはこの畑の楽譜を前にして地元の管弦楽の奏者の方々とのコラボレーションで演奏します。これが《音楽畑》という作品です。 また、この畑を開墾する為に抜いた雑草の根をギャラリーに持ち込み、これも5線に並べて壁に貼っていきました。根の塊の部分を音符に見立てた作曲です。ギャラリーにはベーゼンドルファーというピアノが設置されており、このピアノの譜面台にはこの根っこの楽譜の弾き方を記したインストラクションが設置されています。ピアノには5線に応じるように5つの鍵盤に番号が貼られ、楽譜をみながらこの5つの鍵盤を押すと曲が弾けるという仕組みです。ギャラリーの独特の響きと相まって非常に美しい音の空間ができています。 NOMURA Makoto “Music composition by the chance encounter and environment.” Nomura reclaimed the rooftop of the residential hall to make vegetable field for 1 month. He made 5 ridges as staff notation, andvgrowing vegetables as notes for his music composition project. In the gallery B, he put the roots of the weed, got from his field, on the wall as 5 lines to make staff notation. Please play the piano according to the score. He also made an outside sound installation piece using ruined upright piano. Some objects are hanging from the trees to make sounds with the blowing wind. 展覧会は9月まで開催中です。ぜひおいでください。The exhibition is keep opening till September 17. h
by acac-aomori
| 2012-08-07 19:41
| 2012夏AIR
|
ファン申請 |
||