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2011年 11月 25日
ACACでは毎年版画のワークショップを行うことを恒例にしていますが、
11月13日に写真家の千葉奈穂子さんをお迎えして今年度の第1弾を開催しました! なぜ写真家の方が講師なの?と思われるでしょう!? 千葉奈穂子さんは、写真が発明された初期に用いられていたテクニックである「サイアノタイプ」という技法を用いて作品を制作しています。 「サイアノタイプ」とは、別名「日光写真」や「青写真」とも呼ばれるものです。 昔懐かし学研の付録や、ご年配の方なら、もしかしたら子どもの頃に遊んだ思い出がある方もいらっしゃるかもしれませんし、建築図面に用いられる青写真は、まさに同じものです。 千葉奈穂子さんが作品に用いるサイアノタイプでは、感光液という特殊な液体を表面に塗った印画紙にプリントします。 感光液は光が当たると青くなるという特性があります。 そのため、印画紙の上に光を通さない物を置くと、そこだけ光に反応せず白く残ります。 例えば、透明のフィルムに黒いマジックで絵を書いたものを印画紙の上に置くと、マジックの部分は光が当たらないため白くなり、残りの部分は透明なので光が当たって青くなります。 下の写真の左下の「とうふ」の部分を見て頂けると分かると思います。 (ちなみに右は昔の日光写真に使われた「種紙」というものです) では、版画とどのような関わりがあるのでしょうか? 小学校の図工の時間を思い出してみてください。 紙版画や木版画をやりませんでしたか? 紙版画は紙を切り貼りして、木版画は彫刻刀で木の板を彫って「版」をつくります。 その「版」の形を紙に写し取ったものが版画になります。 木版画の木の板に当たるものが、サイアノタイプでは「印画紙の上に置く光を通さないもの」です。 つまり、上の写真では黒マジックでとうふと書いた透明フィルムが版に当たります。 ということで、サイアノタイプの手法が版表現(版画)の1つと捉える事が出来ると考え、今回千葉さんに版画ワークショップの講師をお願いすることとなりました。 さてさて、前置きが長くなりました。 これは当日の朝の様子です。 実は今回使用した印画紙は、当日の朝千葉さんが感光液を塗って作ったものなのです。 感光液は、紙に塗ってから2日程度しか持たないそうです。 「感光液」という名の通り、光に感応してしまうので、出来るだけ暗い状態で作業をします。 今回のワークショップでは、参加者のみなさんに自分にとっての「スター」の写真や絵をお持ちいただき、 ブロマイドを作ろうというテーマで制作を行いました。 お持ち頂いた写真や絵は、一度パソコンに取り込んで、白黒にしてからネガポジを反転させ、OHPフィルムに印刷します。 つまり、元の写真で色の濃い部分はフィルム上では透明に近くなり、最終的にサイアノタイプでプリントしたら光に反応して青が濃くなるという仕組みです。 そのOHPフィルムをそのまま使ってもいいですし、マジックで書き込むもよし、セロファンを切りぬいてデコレーションするもよし、ちょうど紅葉が綺麗な時期でしたので落ち葉を利用する方もいらっしゃいました。 飛び入り参加の方は、自分で絵を描いたり。 版(ネガ)が出来たらいよいよ光に当てます。これを露光といいます。 「日光写真」の名の通り、日光を利用したかったのですが、当日はあいにく曇り気味のお天気で綺麗な青が出ない恐れがあったので ACAC所有の秘密兵器、露光機を使って露光しました。 露光が終わってから水洗いすると、余分な感光液が取り除かれて鮮やかな青が浮かび上がります! 皆さんの作品をずらっと並べて乾かしている様子もまた楽しいです。 2時間で一人2~3枚の作品を作っていただきました。 ちなみに、千葉奈穂子さんによるサイアノタイプのワークショップは来年1月28,29日(土、日)にも第2弾が予定されています! 次回は2日連続で、感光液を塗って印画紙を作る所から体験していただけます。 定員20名ですので、お申し込みはお早めに! また、千葉さん以外にも更にお2人の講師をお招きして、2月と3月にも版画のワークショップを開催します。 詳細が決まり次第お知らせしますので乞うご期待! Workshop by Ms.CHIBA Naoko (photographer) on 13th November. She uses Cyanotype for her artwork. Cyanotype is old photograph technique and it appears blue picture. The participants made their star's picture. ka
by acac-aomori
| 2011-11-25 12:20
| 2011-2012版画WS
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