AIRアーティストの活躍レポート

さて、現在AIR2010「吃驚！」が開催中。それぞれとても魅力的な作品群が展開しています。
そうした中、2008年秋AIR「月下の森」にて滞在したアーティスト吉本直子さんから、お便りが届きました。
みなさんから古いシャツをご提供いただき、漂白したものをタイルブロックのように固め、作品化した作品をご記憶でしょうか。
現在、吉本さんは、兵庫県西宮で行われている「西宮船坂ビエンナーレ2010」に作品を発表しています。旧船坂小学校の跡地および周辺の家々、ランドスケープを舞台に、さまざまなアーティストによる展覧会が開催されています。

この度は小学校の教室の壁一面を、古着によって埋め尽くしたインスタレーション作品です。

■ タイトル「響生」





小学校の教室は、誰にとっても思い出深い場所。写真では、冷たい空間のように見えますが、おそらくそこに佇み、ゆっくりと土の感触を確かめながら歩いてみると、その場所に宿った記憶や、人間の存在した痕跡が、静かに感じ取れるのではないかと思います。
展覧会は11月14日まで開催されています。関西方面に行かれるご予定の方は、ぜひ足を運んでみてください。